原油価格の動向(4月18日)
- WTI原油先物(6月限):1バレル=64.01ドル(前日比+2.18ドル、+3.52%)
みんかぶ FX/為替(みんかぶFX)+1みんかぶ+1 - ブレント原油先物:1バレル=66.40ドル(前日比+0.91ドル、+1.39%)
両指標ともに続伸し、4月初旬以来の高値水準に達しました。みんかぶ FX/為替(みんかぶFX)
価格上昇の要因
1. 米国の対イラン制裁強化
トランプ政権は、イランの原油輸出を標的とした新たな制裁を発表。これには、中国の独立系製油所(いわゆる「ティーポット」)への制裁も含まれており、供給懸念が高まりました。
2. OPEC加盟国の追加減産計画
イラクやカザフスタンなどのOPEC加盟国が、既存の枠組みを超える追加の減産計画を発表。これにより、供給過剰への懸念が後退し、価格の支援材料となりました。
3. 米欧貿易交渉の進展期待
米国と欧州連合(EU)の貿易交渉進展への期待から、世界経済の減速懸念が和らぎ、原油需要の回復期待が高まりました。
Bloomberg.com
エネルギー市場以外の関連ニュース
米中貿易戦争の緊張緩和期待
中国が米国との関税交渉に応じる用意があると報道され、米中の緊張緩和が期待されました。これにより、世界経済の減速懸念が和らぎ、原油需要の回復期待が高まりました。
原油価格の材料整理(2025年4月18日時点)
種別 | 内容 |
---|---|
好材料 | – 米国がイランへの追加制裁を発表(供給不安) – OPEC加盟国(イラク・カザフスタンなど)の追加減産計画 – 米欧貿易交渉の進展期待(需要回復期待) |
悪材料 | – 世界的な景気減速懸念(特に欧州と中国) – 投資銀行(GS・JPM等)による原油価格見通しの下方修正 – 高水準の米国原油在庫(今夜EIA統計発表予定) |
総括
本日の原油市場は、米国の対イラン制裁強化やOPEC加盟国の追加減産計画、米欧貿易交渉の進展期待といった複数の要因が重なり、価格が続伸しました。今後も地政学的リスクや経済指標の動向に注視が必要です。Bloomberg.com
コメント