【5月28日 原油市場】OPECプラス増産観測とイラン制裁で小幅続落、様子見ムード強まる

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2025年5月28日(水)原油市場の動向まとめ

~OPECプラスの増産観測とイラン情勢が交錯、持高調整の様相で小幅続落~

2025年5月28日(水)の原油市場は、前日から続くOPECプラスの増産観測と、米国の対イラン制裁強化による供給懸念が引き続き材料となり、方向感に乏しい展開が続きました。市場参加者の多くは様子見姿勢を維持し、ポジション整理を優先する「持高調整局面」に入っている様子が鮮明となっています。結果として、原油価格は小幅に続落しましたが、大きな動きには至らず、レンジ相場が続いています。


原油価格の確認

指標終値(5月28日)前日比備考
WTI原油先物(7月限)$60.89-$0.64(-1.04%)持高調整で小幅続落
ブレント原油先物$63.57-$1.21(-1.87%)同上

出典:MINKABU, Bloomberg


原油価格の変動要因

▪ OPECプラスの増産観測(供給増リスク)

OPECプラスが7月の原油生産量を増加させる可能性が高まっており、市場では供給過剰への懸念が強まっています。特に、主要産油国が5月31日の会合で増産案を最終決定するとの観測が広がっており、これが引き続き市場の重石となっています。

出典:Bloomberg


▪ 米国の対イラン制裁強化(供給不安)

一方で、米国がイランに対する新たな制裁を発表し、イランからの原油供給再開の可能性が後退。中東情勢の不安定さが供給不安を煽り、下値を支える要因として意識されています。

出典:Reuters


▪ 米ドル高の影響

米ドルは底堅く推移しており、これが原油価格の上値を抑える要因となっています。ドル高局面では、ドル建てで取引される原油が割高感を持たれやすくなり、投資家の買い意欲を抑制する傾向があります。

出典:MINKABU


📊 原油市場の材料整理(2025年5月28日時点)

分類内容
好材料(支え)– 米国の対イラン制裁強化による供給不安
悪材料(重し)– OPECプラスの増産観測(7月増産決定の可能性)
– 米ドル高による割高感

市場全体の雰囲気

ここ数日、原油市場は「方向感のない持高調整局面」にあり、OPECプラスの増産観測とイラン情勢の不安定さが交錯する中で、参加者は新規の強いポジションを取りにくい状況です。60ドル台前半でのレンジ推移が続いており、明確なトレンドが出るには新たな材料が必要な段階です。


今後の注目点

  • OPECプラスの会合(5月31日):増産決定か、供給調整か、需給バランスに影響を与える重要イベント。
  • 米国とイランの情勢:制裁強化が供給減少リスクとして意識される一方、交渉再開の動きにも注視。
  • 米ドルの動向:為替の変動がドル建て原油の価格に影響。
  • 米国在庫統計(API・EIA):需給バランスを占う指標として注目。

以上が、2025年5月28日(水)の原油市場の動向です。昨日と大きな構図は変わらず、様子見・持高調整の相場が続いている状態です。市場は新たな材料待ちで、次のトレンド転換のきっかけを探っている段階といえます。

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