【2025年4月16日(水)】原油価格大幅な変化無し|小休止の一日、次の材料は在庫統計か


2025年4月16日(水)の原油市場は、前日からの流れを引き継ぎ静かな展開となりました。材料に乏しく、売り買いともに様子見ムードが広がる一日。市場は次の方向感をうかがいながら、明日の重要統計発表に注目しています。

■ 原油価格の動き
WTI原油先物:1バレル=61.17ドル(▲0.16ドル、▲0.3%)

ブレント原油先物:1バレル=64.49ドル(▲0.18ドル、▲0.3%)
▶出典:Investing.com 原油価格

大きな値動きはなく、方向感の乏しい相場となりました。

■ 市場が静かな理由

  1. 材料出尽くし感
    ここ数日で市場に影響を与えていた要因(例:米中関税合戦、IEAの需要予測引き下げ、投資銀行の原油価格見通し下方修正)は既に織り込み済み。今日は新たな強弱材料が出てこなかったため、値動きも限定的でした。
  2. 利益確定と様子見が交錯
    短期筋の利益確定売りと、次の展開を見極めたい投資家の静観姿勢がぶつかり合い、低ボラティリティの1日に。

■ エネルギー以外での動き
▼ 米国の対イラン姿勢に変化なし
エネルギー省が示した対イラン原油輸出規制の強化方針に特段の進展なし。供給懸念が高まる場面はあるものの、今日は材料視されず。
▶出典:Investing.com – US warns of Iran oil sanctions

■ 明日の注目:EIA週間在庫統計(日本時間23:30発表)
毎週木曜日に発表される米エネルギー情報局(EIA)の週間原油在庫統計は、価格動向の転換点になり得る重要指標です。
特に、前週は在庫が予想を上回る増加だったことから、今回も増加が続くようなら価格下押し圧力が継続する可能性があります。

■ 総括:今日は“小休止”、明日は“再始動”のきっかけに
本日は、情報が乏しい中での一服相場でしたが、明日のEIA在庫統計を受けて再び市場が動き出す可能性があります。
原油相場は依然として「需給悪化」と「地政学リスク」の綱引き状態。短期的な方向感を探るうえで、在庫データのインパクトに注目です。

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