5分で丸わかり!エネ太郎の市場日記!
2025年4月9日(水)の原油市場の動向まとめ
■ 原油価格:WTI・ブレントともに急落
本日、原油価格は大きく値を下げました。
- WTI原油先物:1バレルあたり 約56.08ドル(前日比▲約4%)
- ブレント原油先物:同 約63.15ドル(同▲約3.5%)
いずれも2021年以来の安値圏に突入しています。
■ 下落の主因:3つのショックが直撃
① 米中関税合戦の激化
米国が中国製EVを含む輸入品に最大104%の関税を課すと発表。これに中国も報復姿勢を見せたことで、世界経済の減速懸念が再燃。エネルギー需要減少の観測が価格を押し下げています。
👉出典:Reuters
② OPECプラスの増産発表
サウジアラビアやロシアなどOPECプラス8カ国が5月から41万バレル/日増産へ。供給過多への警戒感が市場を冷やしています。
👉出典:WSJ
③ 世界同時株安
ダウ平均が前日比▲500ドル超、日経平均も大幅下落。リスクオフムードがエネルギー市場にも波及。原油は「リスク資産」として売られやすい地合いです。
■ 総括:需給不安と景気減速が交錯、市場は弱気一色
現在の原油市場は、「供給過多」と「需要減速懸念」の板挟み状態。地政学リスクは一時的な支えになる可能性もありますが、当面は弱含みの展開が続きそうです。
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